味と栄養を高める精米機(器)
最近、家庭用の小型精米機(精米器)が、人気です。
なぜなら、好みのつき(精来)具合で、つきたてのお米を味わえるからです。
健康志向
白米は、もみ殼が取られた玄米から精米しますが、その過程は、玄米の表面に残っている「ぬか層」と「胚芽」をついて取り去ると胚乳部分の白米となります。
一般には白米が好まれるのは、玄米は食感がぼそぼそし、ぬか独自のにおいがするなど美味しくないからです。
しかし、ぬか層や胚芽には、ビタミン131やカリウムなどの栄養分が豊富に含まれています。
市販されているほとんどの家庭用精米機には、胚芽を残す「胚芽」や、ぬかを一定量残す「分(ぶ)づき米」などの機能が搭載されていますので、健康志向の高まりから、家庭用の小型精米機(精米器)を購入して使用される方が、増えてきているそうです。
2種類の方法
象印マホービンの「家庭用マイコン無洗米精米機BT−AF05」は、業務用でも取り入れている「圧力循環式」を採用してます。
この「圧力循環式」の特徴は、米をゆっくり擦り合わせながらぬかや胚芽を取り除くことにあります。
このことにより、精米時の摩擦熱が少なく、米の劣化を抑えられるのです。
一方、多くの機種で採用されているのが、「かくはん式」や「対流式」と呼ばれる精米方法です。
「かくはん式」、「対流式」の仕組みは、内側のかごの中で羽根が回転し、米粒どうしが擦り合わさって、ぬかや胚芽を取り除きます。
「かくはん式」、「対流式」の仕組みのメリットは、精米時間が短く、使用後にかごを水洗いできることです。
しかし、「圧力循環式」に比べてのデメリットもありまして、羽根の回転で、圧力式よりも米が砕ける率がやや高いと言われています。
「かくはん式」、「対流式」の商品紹介
山本電気が2014年8月に発売した最新機種「Bisen(美鮮・びせん)YE−RC41」は、静音性と、米への当たりが優しい羽根の構造にこだわったほか、2分づきから8分づきまで精米の度合いが細かく設定できます。
ツインバードエ業の「精米御膳 MRIE520W」は、精米かごと、ぬかを受ける容器を一緒に取り出すことができて精米後の手入れが楽です。
エムケー精工の「新鮮風味づき SM−500W」は、白米(一合)への精米時間が約1分40秒と短時間です。
タイガー魔法瓶の「精米器(米とぎ機能つき) RSE−A100」は羽根が4枚で多くの他社製品の倍で、効率よい精米が可能です。 「RSE−A100」は、7年続くロングセラー商品です。
家庭用の小型精米機(精米器)選びのポイント
家庭用の小型精米機(精米器)選びのポイントは、精米方法や時間、精米の度合いなどが各機種で異なりますので、つき具合の好みや、家庭でのお米の消費量に合わせて選ぶことです。
玄米は秋購入
玄米は、収穫直後の秋にまとめ買いし、風通しの良い冷暗所で保管し、食事の際に必要な量だけ精米するといいのです。
玄米購入の際の注意点としては、、「農家から直接購入する場合」は、小石などが混入しているものもありますので、自分で取り除くことになります。